Ogawa Lab

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NbEC狭帯域エッジコンピューティング

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研究の背景と狙い

現状のIoTサービスは,IoTマシンなどで生成・収集されたデータを全てインターネット内のデータセンター(クラウド)まで一旦転送し,データセンター内でデータ処理を行うクラウド型が主流です(上図左).近年になって,IoTマシン制御遅延時間の短縮や,転送データ量の削減による通信費用の削減などを目的に,IoTマシンやユーザに物理的に近い装置,すなわちネットワークの端(エッジ)で一部のデータ処理を行う,エッジコンピューティングが提案されています.ただし,ネットワークのエッジに新たに機能を設置する必要があり,また,IoTサービスの種類によって必要な機能が異なるため,普及が困難な問題があります.

そこで,小川研では,IoTマシン自体でデータ処理を実施し,処理結果を,極めて狭帯域ではありますが通信費用が極めて安価なLPWA網を経由してクラウドに通知する,Narrow Bandwidth Edge Computing (NbEC)を提案しています(上図右).IoTマシンは自律でデータを収集し解析した結果のみを,LPWA網を使用して定期的にクラウドに通知します.

無理を承知で「はちみつ」に例えると,従来のクラウド型の場合,植物を巣まで運び巣で花から「みつ」を抽出するやり方に近いと言えます.これに対し,NbECでは,みつばちが自律で花から蜜を収集して,抽出した「はちみつ」のみを巣までを運ぶやり方に近いと言えると思います.

NbECでは,ネットワークの端ではなく,IoTマシン自身でデータ処理を行うため,ネットワークへの機能追加が不要です.またIoTマシンとネットワークの接続にLPWANを適用することで,従来のクラウド型IoTサービスに比べて,通信費用が大幅に安価になります.

研究状況

小川研では,マシン支援基盤で提供するサンプリアプリケーションとして,NbECに基づくAIカメラのPoC(Proof of concept)を開発しています.
本「AIカメラ」は,2019年5月に発売されたIoTマシン用の汎用小型PCであるJetson Nanoと,フリーウェアの動画解析ソフトであるYoloを使用し,AIカメラ自身で歩行者数をカウントしたり,異常の検出(公園内へのラケットの持ち込み検出など)を行います.またマシン支援基盤が提供する機能により,AIカメラが撮影した画像を,市民の皆様のスマートフォン(端末)を介してクラウドまで回収したり,動画解析機能の機能追加などが可能です.
本「AIカメラ」の概要は,マシン支援基盤と合わせて,イノベーション・ジャパン2019(2019.8.29-30)で展示いたしました.

今後の予定

AIカメラ+NbECの可能性を追求するとともに,NbECの概念を活かす新しいIoTサービスの創出に取り組みます.

参考文献

  1. 小川猛志,"[依頼講演]LPWANとスマートフォンを活用したマシン支援基盤 ~ 研究開発状況のご紹介 ~," 信学技報, vol. 119, no. 107, NS2019-73, pp. 151-152, 2019年7月.

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